2017年7月31日月曜日

句会報 第22回

新連載を執筆中の最中ではあるが、この度は、検察審査会に出席しながら、俳句を詠むためには、どのような工夫を行えばよいのか?
という内容で記事を書いてみようと思う。

ツタ退治の講座につづく、単独読み切りの第二弾になる。

もしかしたら、将来、裁判員制度の裁判員に選ばれてしまう可能性もある、日本中の俳人たちに向けての予備知識として必要な特集と思われる。

↓検察審査会の概略については以下を参照せよ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%9C%E5%AF%9F%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E4%BC%9A

検察審査会に出席した人間の境涯俳句とは?

検察審査会に参加をするにあたって、どのような季節感、
境涯を感ずれば良いのだろうか?という課題について、いくつかのポイントがある。

・守秘義務
・くじ引きで当選した
・裁判所の雰囲気について
・少しだけ臨時収入
・書類
・検察審査会ならではの人見知り

これらは一体、どのようなポイントなのだろうか?




★守秘義務について

以上の内容について詳しく記事を書くべきだが、
一番、重要な問題は、なんといっても守秘義務である。
どこからが、処分の対象になるのか?法律上、違反になるのかを、常に吟味して
検察審査員は、記事を書いていく必要がある。
この緊張感、ある意味、普通の句会では味わえなかったスリルだ?
自分が書いた文章が、法律上違反になり、罰せられるのだとすると、
あらゆる、固有名詞、地名、日時、金額など、諸々、具体的な事を一切、述べてはならない。

・私は、具体的な事を述べては、いけない

このような、不思議な心境に脳内がいっぱいいっぱいになってしまうのだ。
たしかにこれは、普通の日常生活を送っていた時には詠めないような心境の句が詠める。
そこについて、追及せよ。





★くじ引きで当選した

なぜ、自分が検察審査員になったのか、なれたのかについては、
すべて、公正なくじ引きの元、決定したのだという。
それ以外、何も理由は無い。天命なのだろうか?
就職の志望動機とは、百八十度異なる設定での労働基準から、スタートを行う事になる。

・くじ引きで、合格





★裁判所の雰囲気について

必ず集まる事になる、裁判所。
必ず、毎回、裁判所へ行く。
必ず、裁きを受けに行く、裁きを行いに行く事が、
スケジュールに明確に計画されている人生というのは、ある意味、とても奇妙な光景だ?

・人が人を裁くのは、難渋






★少しだけ臨時収入

検察審査会ならではの、支給額が支給されるのだが、
もちろんこれも、守秘。
秘密の金額が、各員に支給される事になる。
密かにではあるが、交通費の内訳については、念入りに支給が行われているらしい。

・検察審査会ならではの時給






★書類

膨大な量の資料!
生まれてはじめてみる書類と、次々とご対面する事になる。
シャチハタ印は却下されるので、認印を持参する事になる。
世にも珍しい書類だが、外部への持ち出しが禁止されている。
どのような書類であるかは秘密だが、なんとも、国家と向き合っている心境に立たされる気持ちになる書類が多い。

・知らない書類とご対面、どうする?

 



★検察審査会ならではの人見知り


最終テーマはここに行き着く。
まだまだこれからも、検察審査会に出席し、検察審査会の世界観にどっぷりとつかる事になるのだが、
一番奇妙な事は、検察審査会は、人見知りとは何かについて
研究を行う事の最高の環境である、と言える。
人が人見知りを発生させやすい場所といえば、
町内会、学校の教室、ガソリンスタンドなどが、まずは筆頭に上がるところだが、
ことに、検察審査会もこれまた、独特の人見知り感を体験する事になるイベントである。
ある意味、これを味わう為に法律を守っているのではあるまいかと思うほどである。

独特な空気の中、支給されたペットボトル(250ml)のお茶をのみ、お昼に近くのスーパーまで歩いて行き、弁当を買い、独特な空気感での人見知りを行いながら一緒に昼食を食べる。
これこそが、検察審査会なのだろうか?
もちろん、事件の内容については、大切な事がたくさん出てくるのだが、
守秘義務をとても守りたくなった為、書かないことにする。

検察審査会が満了した暁には、さらなる守秘感にあふれた原稿を書く事ができるのかもしれない。
そしてまた、もしも将来、裁判員に選ばれてしまった時の心構えとして、さらなる準備を備えて置く事にしてみよう。

・裁判員制度に向けて邁進せよ





検察審査会は、基本的に、辞退ができない事になっている。
理由なく欠席した場合は、処分の対象となる。
そして、どこまでも、秘密を守らねばならない・・・。

懸垂せよ!

そんな時は、懸垂せよ。

2017年7月11日火曜日

句会棟梁 常連参加者一覧表

句会棟梁では、
現実の世界での俳人を集める事が困難であったため、
架空の俳人を集め、句会を行う事が、時節、あります。

常連参加者のご紹介

・ママチャリ ノ サビスケ

いわゆる、ママチャリ。
創設当時から秘書を務める献身的な、マスコットキャラクター。
頭はあまり良くないが、愛嬌で、何かと危機をフォローする。
口癖は、「まかしとき!」



・百獣の王ライオン

島根県松江市の某公園の遊具として子供達と戯れる日常を保ちつつも、
なにげと、百獣の王として君臨している生き物。
句会内一の常識家ではあるが、
それだけに、意見の衝突が絶えず、ささいな事で憤慨してしまう難癖を持つ。
口癖は、「なんのその!」



・ワイパー

無条件に、無償の愛を与え続けてしまうという、
天使のような存在ではあるものの、
ウォッシャー液の補充や、天候との相性を見誤ると、
クレイジー以外の何者でも無い、異常行動をとってしまう、
生粋の応援家。



・フラワーロック君

1990年代、日本のトップにたった経歴を持つロック歌手。
以後、各地を転々としていたが、
句会棟梁に、ヤフーオークション経由においてスカウトされ、常連参加者に就任。
まだまだ、これからの活躍が期待される大型新人である。



・レジ袋

絶対的縁の下の力持ちとして、この世に生まれし、召使い。
別名「ちょこざいな、召使い」の異名を持つも、
あまりにもその、やられっぱなしであるスタンスは、
時に、人を感動させ、常識を根底からくつがえす。



・臥薪嘗胆麺

横山光輝ワールドより、召喚されたと噂される、中華料理屋の店長。
句会棟梁の会計監事を務める。
何かと理屈っぽく、微妙にケチだが、頭は良い。



・コロッケ四段

「コロッケおいしい」の一句を投じた事で、
日本中の俳人を震い上がらせたブータン出身の天才俳人。
その力量は、底知れず、永久に困る。



・お客様貸し出し車

某ホームセンターの、お客様貸し出し車。
何かと便利で、気さくな軽トラではあるが、
いざ、事故を起こした場合、色んな意味で、おこられすぎる。



・おなら連盟

フリーメイソンを影で操っていると噂される、地球規模の秘密結社。
人類のおなら規約についての、全権限を牛耳る。
恐るべき、誠に恐るべき、影の独裁者。

2017年7月10日月曜日

句会報 第21回

新連載 「コロッケおいしいリターンズ」


第1話 謎の俳人コロッケ四段



この連載は、架空の俳人が集まり、句会棟梁の中において、架空の句会を開催するという内容の物語です。

聞くところによると、問題句「コロッケおいしい」を投句したのは、ブータン国籍の謎の俳人、コロッケ四段である事が判明した。

そして、その時の人である、コロッケ四段が、なんと、留学生として何年間にも渡り日本に在籍し、なおかつ、句会棟梁に、この度、参加してくれる事になったのだ。

常連参加者一同は、皆、困惑しながらも、奮起感激した。

ママチャリーノ「これは、一大事ですね!ソケイさん!」
ソケイ「ほんとだ・・・・・・。一大事だ。」
百獣の王ライオン「なんのその!返り討ちにしてくれるわ!」

句会の内容については、即吟形式で争う事になった。
集まって自己紹介を終えたあとは、題詠は自由。
即興で句を詠み、どちらが優れているのかを競い合うのだ。

真剣勝負以外の、何者でもないぞ!

早速、謎の俳人コロッケ四段が到着した。

コロッケ四段「句会棟梁の皆様、はじめまして。ブータンからやって来ました、コロッケ四段と申します。」
ソケイ「はじめまして。ソケイと申します。早速、句会をやりましょう。」

早速、句会がはじまった。

経過時間    名前       句
5秒      ママチャリノサビスケ  コロッケやキャベツを添えて皿の色
11秒      百獣の王ライオン  コロッケや蛙飛び込む水の音
20秒      ワイパー     コロッケは何かと便利弁当だ
21秒      ソケイ       コロッケやキテレツどもが夢の跡
22秒      フラワーロック コロッケ姿のしぐれてゆくか
23秒      コロッケ四段  コロッケおいしい
23.5秒     コロッケ四段  日常たのしい
23.8秒     コロッケ四段  人生たのしい

ソケイ「まいりました。」
ママチャリーノ「負けました。」
ライオン「お手上げです。」

勝負は一瞬で決着が着いた。

まさかのコロッケ四段、1秒の間に、3句を立て続けに詠んでくるとは!

あまりの天才ぶりに、皆、驚くばかり。

早さもさることながら、その句の自己完結ぶりには、誰も到達する事ができない何かがあった。

ソケイ「句の境地として、『人生たのしい』と宣言されてしまっては、お手上げです。おそらくは、一生かかっても、勝てない事を悟りました。どうしたらそのような素晴らしい境地にたどり着くことができるのでしょうか?」
コロッケ四段「自分の幸せを自分で決める事。ブータンでは当たり前よ。」

以上が、コロッケ四段の快進撃の序幕である・・・。







以後、彼が何連勝するのかにつきましては、読者の想像にお任せすることになりますが、「コロッケおいしい」という句の魅力について、色々と模索したところ、これはどうも、ブータンの国民性のほうが、日本よりも優れているという問題と非常に類似している事に気がつきました。

国民の幸福度を上げることを目標に政治が行われている国と、そうでない国とでは、一体、どちらが進んでいて、どちらが近代国家なのか?

どうも、日本のほうがはるかに遅れている事が多いように思います。

国民の97パーセントが、自分を幸せだと言っている国の思想とは?いかなる仕組みになっているのやら?

以後の連載において、ブータンの国民性について勉強をしてみまして、謎の俳人コロッケ四段の強さがどこにあるのか?連勝記録の秘密はどこにあるのか?

それらを紐解き、紹介していく事にいたしましょう。

いやはや、とんでもない俳人が句会に参加してくれる事になりました。 (架空ですが)

第1話 終わり

2017年7月9日日曜日

句会報 第20回

連載 「コロッケおいしい」句の研究について 最終回

ゲーム「おいしいコロッケを作ろう」のエンディングを目指している最中ではありますが、ここで一旦、連載を終了し、コロッケおいしいから学んだことをまとめてみる事にしましょう。
問題句「コロッケおいしい」という文体のその、魅力と、短所と、そして、世にも奇妙なゲーム性?などについて、いままでの連載で紹介し、扱ってまいりましたが、この文体のさらなる活用法として、「〇〇おいしい」を、「〇〇たのしい」と、添削をする事が、選者としての一つの試みであると、思うようになりました。

↓添削例

・朝食たのしい
・散歩たのしい
・昼寝たのしい
・仕事たのしい
・会話たのしい
・コロッケたのしい


これ以上、添削のしようが無いほど、本人の中での自己完結が進んでいる状態。

「コロッケおいしい」句のエッセンス、遺志?を受け継いだ場合、その先の未来として、このような俳句の世界が広がっていくのだと思います。

人生を生きていく上で、「たのしい」以上に、求めている事は、ほとんど少ない。

しかし、ほとんどの人は、実際の日常生活が、楽しくないので、様々な表現や、理由、代償、見返りを求めようとして、頭の中で色んな理由や色んな当てつけを、考えようとするものです。

・日常たのしい
・人生たのしい


これを、常にキープできる人間になることが、本当に、自分が本来したかった、子供の頃からの「本音」の気持ち、「志」であるとすると、なぜ、季語をつけたり、リズムに凝ってみたり、わざと難しい言葉を使ってみたり、知力や体力が優れているかのような表現をしてみたくなっていたのか?

色々と、取るに足らない不要な悩みであったと思います。
何事も、「苦しい」場合は、あらゆる表現を駆使して、雲を晴らそうと、四苦八苦しますが、それが「たのしい」に転じてしまえば、空気のように、存在が透明になり、それは、どこまでも許容できるもの。
無条件に受け入れる事ができる器を、入手した、という、達成感を得る事ができるのだと思います。

何を入れてもよいのだし、そのままカラッポでも良いという名器。
それこそが、「コロッケおいしい」という、自己完結において非常に優れている言葉が伝えたかった気持ちの、一番根っこの部分であるように思います。

また、いまだ楽しくないという事を、楽しくする為の方法は、「努力」以外、何も存在しないのではないか?

こうなると、全ての人間は、少なからず楽しくない事を、影で抱えて生きているのですから、
「努力をしていない人間」というのは、実際のところは、この地球上には皆無であると、その存在を、許容する事ができます。

以上で、問題句コロッケおいしいの研究についての連載を終えることになりますが、少し寂しくもあります。

これに匹敵するくらいの問題句に、また、時節出会って行き、句会に花を添える事にいたしましょう。

・コロッケおいしいし、コロッケたのしい


終わり。

2017年7月6日木曜日

句会報 第19回

連載 第4回 コロッケおいしい句の研究

コロッケおいしいを、先どっている人達

コロッケという食べ物の世界観を色々と、模索したところ、
すでに、コロッケおいしい句の世界観を先どってしまっている方たちが存在している事が判明しました。

その名もズバリ、「おいしいコロッケを作ろう」というゲームについて。

http://www.geocities.jp/nnmtondayanemadetonda/korotuke.htm

https://www.youtube.com/watch?v=Uid0Pf-amDE

ああ、これこそが、「コロッケおいしい」という一句を投句した方達の、真髄であったとは!

https://www.youtube.com/watch?v=JIEORd4QoL4

とにかく、困ったことになりました。
「コロッケおいしい」を投句した人間の頭の中は、たしかに、このゲームの世界観と、唯一無二であるように思います。

まさか、すでに実在してしまっていたとは。

こうなってくると、いままでの発言も、また、ストレートに自分に跳ね返ってくることになり、このゲームを作った人間と、一体一で向き合っていかねばいけない責任が生じたように思います。
過去の発言の、責任を取らねばならなくなりました。

まず、正しく向き合う為には、このゲームを、真正面からスタートし、エンディングにたどり着く事が、人としての礼儀であるように思いました。

「おいしいコロッケを作ろう」という、人生ゲーム。

それは、なんと、甘美かつ奇怪な世界観なのでしょうか。

出会ってしまったからには、とにかく、取り組んでみましょう・・・。
連載、第四回目終わり。

長く険しい道のりに、なりそうです。

2017年7月5日水曜日

句会報 第18回

連載 第3回 コロッケおいしい句の研究について


可愛い子には旅をさせよといいます。
また、ライオンの親はわざと我が子を崖に突き落とし、成長をさせるそうです。

コロッケおいしいについても、同じ事が言えます。
「コロッケおいしい」という一句を、句会に提出した人間と、縁あって、一生のお付き合いをするのだとすれば?
我が子と同じレベルでの愛情を注ぐのだとすれば、たしかに、甘やかしてばかりいる訳にはいけません。

今回は、コロッケおいしいを投句した人間と、どう向き合っていくのかを、生涯に渡る大きさで取り掛かってみようと思います。

句友の働猫さんの言葉をお借りし、「修羅」の心境で、この問題句とむきあってみましょう。

コロッケおいしいの欠点

この句のどこがいけないのか?と、なりますと、まず、中身がなさすぎる。あまりにも、中身が無い、という事が第一に問題になってきます。
コロッケがおいしいという喜びについて、報告しただけで完結しており、その先の事を何も考えていない。あまりにも、しっかりとしていない句です。
読み手が心配になってきて、やむやむフォローせざるを得ない、先の無さを秘めています。
かといって、弱々しかったり、病んだりしているわけではなく、無駄に元気で、無駄に明るい状態こそ、この、コロッケおいしいという一句の境地であるように思われます。

・可愛さ余って憎さ百倍、コロッケおいしい

なぜ、コロッケでなければいけないのか?

誰でもよかった、という感覚は、人生を損ねてしまうように思いますが、
また、コロッケでなく、何でもよかったという感覚もまた、人生を損ねてしまうように思います。
やはり、これは、コロッケでなけねば得られない何かがあるように思うのです。
試験的に、違うおいしさを並べてみます。

・味噌汁おいしい
・カツ丼おいしい
・刺身おいしい
・ステーキおいしい
・そばおいしい
・焼肉おいしい
・アイスおいしい
・コロッケおいしい


うーん・・・・!???
これは、どう読み取ればよいのでしょうか?
コロッケと、それ以外の食べ物との違いは、「コミカルさ」「軽快さ」であるようです。

「コロ」という発音がなんとなく、擬音として、丸くて愛嬌がある物を連想させます。
「ッケ」は、あだ名か、愛称としてつけられているのではないか。妙に親しみが湧く名前です。
そして、何も中身がなく、軽快で、無駄に明るい。先の事は全く何も考えていない、
能天気、安直、安易と、漫画のように、コミカルな世界観が無限に広がっていきます。
なんとなく、弁当に添えてみますと、コロッケが主役であるかのような、錯覚さえ生じましょう。
やはり、コロッケおいしいには、コロッケおいしいならではの魅力があることが分かります。

現在、巷では尾崎放哉賞なる立派な賞が開設され、選者のほうも、色々と気合が入っている様子です。
もしも、このような立派な賞の選者になり、「コロッケおいしい」という一句に出会ってしまったならば、どのような句評を述べるべきなのでしょうか?

選者「コロッケは、おいしい。うーん・・・、コロッケは・・・・、おいしい。おいしいよ・・・・・・、コロッケ。」

コロッケおいしいは、あまりにも中身が無い為、逆にこの地球、人間という生き物の世界そのものを
風刺しようとしているのではないでしょうか?
依然として、深刻な状態が存続されておりますが、今回は、ここらで一旦、終わりましょう。

コロッケおいしいに、何も将来のビジョンが無いのだとすると、
この連載の今後も、また、無限の問題を抱えていく使命を担ったと思われます。

連載第3回目、終わり。

(余談ですが、コロッケおいしいの軽快さに対抗できる唯一の食べ物は、「たこ焼き」であることが分かりました。)

・コロッケおいしい
・たこ焼きおいしい

たこ焼きも、おいしいです。

2017年7月3日月曜日

句会報 第17回

 

連載記事 第二回 コロッケおいしい句の研究

 

「コロッケおいしい」を論ずるための道のり


コロッケおいしいという一句を、駄句であると断言する為には、コロッケという食べ物がどういう料理であるかをあまりにも知らなすぎる事が問題になってきました。
本当においしい、人の人生を変えてしまうかもしれないほどの美味しいコロッケに遭遇した事のある人間からすれば、
「コロッケおいしい」これは、至上の一句である可能性があるからです。

自分の生涯でいままで食べてきたコロッケは、いまだ、その水準に達していなかったという事なのかもしれません。

さっそく、私は、コロッケおいしいの句評を行うに当たっての入口に立つ為に、ネットを使いあらゆる情報を集め、おいしいコロッケと、そうでないコロッケを見分ける作業にとりかかることにしました。

膨大な量のコロッケの画像、コロッケの動画、コロッケの定義について、あまりにも知らなすぎる。

それらをすべて熟知した上でやっと、コロッケおいしいの句評を行う事ができるのかもしれない・・・

「コロッケ」で画像を検索すると、少しだけ、人間のコロッケも混ざっている事が判明します。

人間のコロッケ?
人間のコロッケは・・・・・、
人間のコロッケは・・・・・・・・・・、人間だ。

ここで、人間のコロッケについても、混ぜて考えた上で句評をしていきますと、
あまりにも複雑で困難な気持ちになったため、自粛をしました。
※誠に残念ながら、人間のコロッケについては、この連載では取り扱う事ができません。

かなり悩み、困惑するところではありますが、まあ、気を取り直して・・・、

コロッケの材料について

まず、コロッケがなぜそんなにもおいしいのか?材料について考察を進めていく必要があります。

コロッケを作っている動画を観察する↓

コロッケがおいしくなる原因の一つとして、

・竹串が通るくらい煮る
・もう一度火にかけ木べらで潰す
・玉ねぎが透き通るようになったなら
・卵、薄力粉、水、1:1:0.5くらいの比率
・180度の油で揚げる
・最初に入れたコロッケに揚げ色がついてきたら油の温度が上がりすぎないように次の種を入れる
・色づいたコロッケを取り出す
・火を消して、最後の一個が揚げ上がり


コロッケおいしいの一言の背後には、このような名言が隠されているのだとすると、
たしかに、駄句だとは言いづらく、うなだれてしまう負荷が発生しました。

特に、

・最初に入れたコロッケに揚げ色がついてきたら油の温度が上がりすぎないように次の種を入れる

などは、一体、どのような心境なのでしょうか?
コロッケおいしいという心境を発生させる背後に、そのような基本があるのだとすれば、全くもって井の中の蛙である事に気づかされます。

次々と、コロッケ動画は、襲いかかってきます。

・ラップをする、電子レンジで温める
・茹で方に、秘技があります
・まあ、いわゆる粉ふき状態にしたいんですよね
・はい、肉の色が、変わってきましたー
・牛乳。お塩。混ぜて行きます。
・ちょっとほどよく、コロッとじゃがいもの食感ころっとしたのは残りつつ、潰れるとこは潰れる。このねえ!食感の違いがいいと思います。
・四等分くらい取りましてですね、キュッとひとまとめにしてから、中の空気を抜く。
・コロッケの小判型に成形していきます。
・箸でアシストをするとですね。油がはねずに、綺麗に揚げる事ができまーす。
・ハイッ、取り出しまーす。


達人であるにも関わらず、なぜ、このようにとぼけていられるのか?
コロッケを極めた人間であるほど、かえって、このような、ふざけた返答をしてくる事の謎について非常に悩まされる事になります。

コロッケおいしい。その根源について、直に訪ねたならば、一体、どうすればいいんだ!?
次々と、コロッケ動画は、目に耳に、容赦なく、我々に襲いかかってきます。

コロッケ動画。色んな意味で悩んでいくと、避けられない課題として、アニメ、キテレツ大百科の主題歌、「お料理行進曲」についても、悩む必要が出てきました。



コロッケは、どうやら、おいしいという事は当たり前である食べ物であるようですが、
キャベツはどうした?と、詰問されたならば、たしかに、返答に困らざるを得ない問題が発生するようです。

コロッケはおいしい。たしかに、そうだ。

しかし、キャベツはどうした?

益々、問題が増していき困ってしまう様子ですが、とりあえず、連載を持ち越し、第三回に見送ってみることにいたしましょう。

連載第2回。キャベツの存在の事もあり、終わり!


句会報 第16回

新連載 コロッケおいしい句の研究について (序)


聞くところによりますと、「コロッケおいしい」という句がなんなのかについて、日本中の俳人、ほか、多くの人々が悩んでいるという噂を聞きつけまして、私自身も、「コロッケおいしい」という句が提出されてしまった事について、悩み出したところ、これが思いのほか、想像以上に謎が多すぎ、答えを見出す事ができなくなってしまいました。
よってこの度、句会報を何回かに分けまして、「コロッケおいしい」という一句を読み解くと共に、コロッケおいしいに付随する、コロッケおいしい句というジャンルを開拓し、自由律俳句の世界を今一度見直してみようと思います。
なかなかに、研究のしがいがある内容になっております。

 

問題句「コロッケおいしい」の特徴とは?


まずはじめに、この一句の大きな特徴としては、
リズム、文体が二節で完結している事、自分の感想を最短で述べている事、深い意味が何も無いこと、などが、人々を魅了する最大の特徴であると思います。
かつて、お笑い芸人の小島よしおさんが、「そんなの関係ねえ!」という言葉で日本中の人々を魅了した物ですが、たしかに、コロッケおいしいという言葉も、使い方次第では、それに匹敵するだけの力を持っている、使いこなせないのは、読み手の力不足なのではないかと思われます。

なぜ?使いこなせないでいるのか?

まずはじめに、コロッケを安価でさほど、ご馳走では無い食べものと侮っているところが敗因であると私は思います。
コロッケは、明治大正の時代の頃に日本に普及したそうですが、その当時の感覚でコロッケに出会ったならば、コロッケおいしいという言葉に、皆、脳内が釘付けになってしまうはず。そのぐらい、珍しく高貴な食べ物だと見ることができないでしょうか。

コロッケおいしい句を並べてみる。

この一句の手法をまねて、連句を作っていきますと、まず、このような作品ができました。

・コロッケまずい
・スイカでかい
・キュウリ細い
・ラーメン美味い
・布団重い
・自転車はやい
・オバケ怖い
・まんじゅう怖い

「まんじゅう怖い」は、「コロッケおいしい」と互角に戦う事ができる、強い言葉であるようです?
句会に、「まんじゅう怖い」と「コロッケおいしい」の2句が提出された場合、どちらを選ぶべきか、非常に悩まされる事になります。

コロッケはおいしいと賞賛されているにもかかわらず、まんじゅうは怖いと毛嫌いされてしまう。
まさか、まんじゅうを怖がる本当の理由が、まんじゅうを食べたい願望の裏返しであるとは、なかなかに読み取れないものです。
この言葉だけで、そこまでのストーリーを汲み取れるとしたら、俳句というよりも、とんちかなぞなぞと言ってもよいでしょう。しかし、なぜか、それをしたくなるだけの魅力がコロッケにはあります。

コロッケおいしいに、本当の理由はあるのか?

「コロッケおいしい」が「まんじゅう怖い」に匹敵する位、深い意味を持つ言葉であったとすると、コロッケおいしいと述べる事には、人間の本当の願望が裏返しになっている可能性を疑う必要がでてきました。
「コロッケおいしい」と言っている人間の本当の願望、ねらいとは?

1、コロッケに敷いてある油紙を入手したい為に、わざと、コロッケが多くなる環境を整えたかった
2、本当はメンチカツを食べているのだが、語彙が無く、コロッケという名前だと勘違いしている
3、コロッケという発音自体が可愛らしいので、その名前の存在自体が、おいしいと言っている

うーん、謎が多すぎて早くも、迷宮から抜け出せなくなってしまいました。
今回は、ここまで述べましたが、続きは次回の句会報に載せる事にしましょう。
よろしくお願いします。

連載1回目、終了!