2017年7月10日月曜日

句会報 第21回

新連載 「コロッケおいしいリターンズ」


第1話 謎の俳人コロッケ四段



この連載は、架空の俳人が集まり、句会棟梁の中において、架空の句会を開催するという内容の物語です。

聞くところによると、問題句「コロッケおいしい」を投句したのは、ブータン国籍の謎の俳人、コロッケ四段である事が判明した。

そして、その時の人である、コロッケ四段が、なんと、留学生として何年間にも渡り日本に在籍し、なおかつ、句会棟梁に、この度、参加してくれる事になったのだ。

常連参加者一同は、皆、困惑しながらも、奮起感激した。

ママチャリーノ「これは、一大事ですね!ソケイさん!」
ソケイ「ほんとだ・・・・・・。一大事だ。」
百獣の王ライオン「なんのその!返り討ちにしてくれるわ!」

句会の内容については、即吟形式で争う事になった。
集まって自己紹介を終えたあとは、題詠は自由。
即興で句を詠み、どちらが優れているのかを競い合うのだ。

真剣勝負以外の、何者でもないぞ!

早速、謎の俳人コロッケ四段が到着した。

コロッケ四段「句会棟梁の皆様、はじめまして。ブータンからやって来ました、コロッケ四段と申します。」
ソケイ「はじめまして。ソケイと申します。早速、句会をやりましょう。」

早速、句会がはじまった。

経過時間    名前       句
5秒      ママチャリノサビスケ  コロッケやキャベツを添えて皿の色
11秒      百獣の王ライオン  コロッケや蛙飛び込む水の音
20秒      ワイパー     コロッケは何かと便利弁当だ
21秒      ソケイ       コロッケやキテレツどもが夢の跡
22秒      フラワーロック コロッケ姿のしぐれてゆくか
23秒      コロッケ四段  コロッケおいしい
23.5秒     コロッケ四段  日常たのしい
23.8秒     コロッケ四段  人生たのしい

ソケイ「まいりました。」
ママチャリーノ「負けました。」
ライオン「お手上げです。」

勝負は一瞬で決着が着いた。

まさかのコロッケ四段、1秒の間に、3句を立て続けに詠んでくるとは!

あまりの天才ぶりに、皆、驚くばかり。

早さもさることながら、その句の自己完結ぶりには、誰も到達する事ができない何かがあった。

ソケイ「句の境地として、『人生たのしい』と宣言されてしまっては、お手上げです。おそらくは、一生かかっても、勝てない事を悟りました。どうしたらそのような素晴らしい境地にたどり着くことができるのでしょうか?」
コロッケ四段「自分の幸せを自分で決める事。ブータンでは当たり前よ。」

以上が、コロッケ四段の快進撃の序幕である・・・。







以後、彼が何連勝するのかにつきましては、読者の想像にお任せすることになりますが、「コロッケおいしい」という句の魅力について、色々と模索したところ、これはどうも、ブータンの国民性のほうが、日本よりも優れているという問題と非常に類似している事に気がつきました。

国民の幸福度を上げることを目標に政治が行われている国と、そうでない国とでは、一体、どちらが進んでいて、どちらが近代国家なのか?

どうも、日本のほうがはるかに遅れている事が多いように思います。

国民の97パーセントが、自分を幸せだと言っている国の思想とは?いかなる仕組みになっているのやら?

以後の連載において、ブータンの国民性について勉強をしてみまして、謎の俳人コロッケ四段の強さがどこにあるのか?連勝記録の秘密はどこにあるのか?

それらを紐解き、紹介していく事にいたしましょう。

いやはや、とんでもない俳人が句会に参加してくれる事になりました。 (架空ですが)

第1話 終わり

0 件のコメント:

コメントを投稿